効率的な情報収集のポイント:見ないようにする
現代人は情報の量は十分でも情報の多さや品質に困っている人が多いようです。
この状況を変えるには、良質なコンテンツを探すだけでは足りず、不要な情報をいかに避けるかがポイントです。
このとき重要な概念がシグナル/ノイズ(S/N)比です。良質なコンテンツを増やすだけでは効果が薄く、ノイズを削ることで効率が一気に上昇します
当記事では良質なコンテンツ(シグナル)の集め方ではなく、不要な情報(ノイズ)の避け方について記述します。前半は基本的な考え方を紹介し、後半は実際の手順を説明します。
注意力は貴重な資産です。他者に奪われないように自分でコントロールしましょう。
トレンド/ランキングは無視
トレンドやランキングはまず役に立ちません。
- 非プロフェッショナル層からの注目が集まっても価値が低い
- 同じ層でもクオリティの低い話ほど注目が集まりがち
- みんな見るので差が生まれない
低い✕低いで時間の無駄です。専門誌サイトのランキングでも上位は低俗なものが上がることがあります。
たまに役に立つという声もあると思いますが、むしろたまに役に立つことが問題です。脳の報酬系的には毎回報酬がもらえるよりランダムなほうが夢中になるとよく言われるところです。
気合いで我慢するのは難しいので環境調整として非表示にしましょう。
おすすめ(レコメンド)にご用心
おすすめとはあなたが興味があるもの…という説明は嘘ではないのですが真実でもありません。実際のレコメンド対象は会社がより儲かるもの、短期的な刺激が得られるものです。刹那の娯楽にはなりますが長期的な目標達成の補助にはなりえません。うまく調整しましょう。調整できない場合は非表示にしたほうが良いです。
レコメンドの調整は難しい
レコメンドされたものに対して「興味なし」といった評価をしてもレコメンド傾向はほぼ変わりません。同じような興味ないものが表示されるだけでボタンを押す時間が無駄です。
チャネルやユーザーごとミュートするか、いっそのこと要素非表示が最善です。
転載サイトは無視
Yahooニュースに代表される転載サイトを見ても、結局出典にあたる必要があるので時間の無駄です。
コメント欄は無視
これは特に日本のネット環境が特にそうなのですがコンテンツに対するコメントの質が低すぎます。
そもそも目を通してすらいない人の感想を見ても無駄ですし、大喜利大会なら自分で主催したほうが楽しめます。そのコンテンツのマーケティングや広報をしていない限りは可能なら非表示にしたほうがよいです。
住んでいるところの最新交通情報はともかく、専門分野で背景不明のどこの誰かすら不明な人の感想を検証するのは時間がかかるだけです。
惰性で同じものを見るのを辞め、卒業する
世の中にはもっと面白いものがあります。なんとなくではなく目的意識を持ち、より良いものを探しましょう。よく見てるサイトや人がどのような位置づけか意識できるようになってくれば、その分野への習熟度が上がってきた証です。
最初は面白いことを言っていてもネタ切れで時事ネタばかりになるパターンもあります。卒業の季節です。
エンタメの連載もの、連続ものには注意が必要です。作成側は次の回の気を引くべくテクニックを駆使してきます。相手は気を引くプロです。飽きてきたら卒業しましょう。
論点を明確化できたら放置する
気になる議論があったとします。論外のコメントを除外したとしても、外から眺めていると途中で議論が堂々巡りになっていることがほとんどです。
いまはChatGPTもあり、賛成反対の論点の整理は簡単です。自分なりに整理できたあとは、決着しなかったり前に進まなかったりするようなら放置しましょう。
議論に参加したくなるかもしれませんが、コピーした意見が増えるだけで新しい価値が足せないなら時間がもったいないですね。
ネット時事にコメントしない
そのコメントすると新しい価値が生まれますか?前に進みますか?
いわゆる一丁噛みは時間がもったいないだけではなく、注意が意味不明な他人に奪われている証拠です。
1年後にその事象が価値あるか考えてみましょう。
情報収集と娯楽を分ける
今やっていることは情報収集でしょうか?娯楽でしょうか? 情報収集のつもりがいつの間にか娯楽になってませんか?
情報収集中に誘惑が多すぎて娯楽となりあっという間に時間が溶けることは避けたいですね。
娯楽だと割り切ったとしても後で後悔するかどうか、明日もやりたいかどうかがポイントです。
例えば音楽が好きで演奏が楽しく、もっとやりたいと思うならどんどんやりましょう。漫画を読むのもそうです。
もし昨日を振り返ってこの時間が無駄だったと後悔するなら行動しましょう。もっと楽しいことは必ず見つかります。
無駄な情報を減らす環境を整備する方法(環境調整)
ここからは無駄な情報を減らす具体的な方法に入ります。
サイトやサービス側は注意力を奪う達人であり、何十億何百億円とお金と人材をかけています。いくら努力して見ないようにしても正面から戦っては勝てません。
注意を自分のものにするには事前の準備で決まります。我慢や努力ではなく、環境を整備することでネット時代に対応しましょう。
サイトの要素を非表示にする
見えなければ気になりません。
PCならuBlock Origin Liteが便利です。広告ブロックが主な機能ですが、右クリックから要素ごと非表示(ブロック)にする機能が有益です。
サイトごとブロックする
見ることすら無駄なサイトもあります。例えばBlockSiteを使えばうっかりクリックしてもブロックされ大丈夫です。
一つのツールだけにしたいならuBlock Origin Liteでページ丸ごと消すのも可能です。スマホの場合はやや難しいですがNextDNSあたりが無難です。
Google検索から非表示にするにはuBlacklistが便利です。Yahooニュースを消すとすっきりします。noteなどのコンテンツサイトも工夫すれば特定のユーザーだけ非表示にできます。
通知を消す
標準設定では通知が多めな傾向にあります。必要最小限に絞りましょう。通知ゼロでOKなことも。サイト側の設定か、PCやスマホの設定で消せます。
メール通知も消す
何もしないと各サイトがメールでおすすめを送ってくることがあります。クオリティが低いようならメール設定画面から送信停止しましょう。
送られてきたメールを毎回無視するのではなく元を断つ。地味な作業ですが効果的です。
Webサイトがあるアプリはアンインストールする
アプリのほうが便利なのは間違いないですが、その分注意力を奪われます。事業提供者側は摩擦(フリクション)を減らして使うハードルを下げ、たくさんの時間を使ってもらおうと一生懸命です。
ここは逆にハードルを上げて不便にしましょう。
また、前述の通りPCのほうがカスタマイズして不要なものを断てるため効果的です。
ChatGPTなど作業ツール系のアプリならそのまま使ってもらってOKです。
事例: Twitter ( X )
まずはトレンドやおすすめ欄をひたすら除去します。
きりがなくとも目に付くユーザーをひたすらミュートしていきましょう。ちょっと不快ならすぐミュートぐらいでちょうどよいです。表示する義務はありません。流行りもの系はハッシュタグ付きが多いのでキーワードミュートで消せます。
フォローもどんどん外しましょう。フォローバックも義務ではありません。ネット有名人などをフォローするということは、結果的にその人の思想が自分の中に入っていくということです。その人の言動に似ていくということであり、本当にその人のようになりたいか判断しましょう。その人からしか取れない情報はありません。
ポストは面白くてもリポストがいまいちなタイプの人もいます。対象者のリポストをオフにする機能を使いましょう。
ユーザーが多いだけあり、上位互換の優れた人は探せばいます。そのような人はフォロワーが少ない傾向にあります。
情報をただ転送しているだけな人の話はそのジャンルの入門フェーズ以外は避け、時が来たら卒業しましょう。(その後は実務家の実践だけを見ていくとよいです。)
タイムラインについて、「おすすめ」欄をしばらく眺めるのは良いのですが、見ている間にフォローしていない人が表示されたら切り替えの合図です。これ以上は見るだけ無駄というサインなので、「フォロー中」欄に切り替えるか他のことをしましょう。
標準設定ではメールをやたら送ってくるので設定を変更しましょう。
そもそも見る価値はあるのか
英語圏の多くの専門分野の専門家はBlueSkyに脱出してしまったので(e.g. IT, 学術)、あまり見る価値はありません。
日本を対象とした分野の専門家(e.g. 国内旅行)はまだXに多いので興味あるジャンル次第です。
全体的には衰退傾向にあり復活はないでしょう。
目的を決める
情報収集なのか、売り込みにつなげたいのか、不特定多数から注目を浴びたいのか。目的をはっきりさせ、目的に繋がらないことはやらないことでSNSを乗りこなすことができます。できなければSNSに乗りこなされます。
事例: YouTube
チャネルごと非表示にできるのは良い点です。最初はレコメンドがひどいので積極的に非表示にしましょう。ある程度こなすと安定してきます。
コメント欄は非表示に。コメントが役に立ったことはありません。
トップ画面のサイドバーも非表示にすると余計なトレンドなども消せます。
さいごに
今やってることが生きがいなら問題ないのですが、時間を無駄にしたと後悔することがあるなら事前準備しましょう。
たかがネットに見えても、どれくらい1日に時間を使っているか測れば凄まじい量の時間を消化していることが見える時代です。
無駄を削ってもっと楽しいことをしましょう。